名古屋工業大学 先端医用物理・情報工学研究センターでは、IEEE MTT-S Nagoya Chapterや生体機能の解明とその応用に関する研究会と共催で、
下記の通り、電磁界の生体安全性に関する学術講演会(Workshop on Human Safety from Electromagnetic Fields)を開催しました。
●日時: 2020年11月16日(月)~2020年11月20日(金)
●開催方式: Web開催
●主催:名古屋工業大学先端医用物理・情報工学研究センター,IEEE MTT-S Nagoya Chapter,生体機能の解明とその応用に関する研究会
●協賛: IEEE EMC-S Japan Joint Chapter, IEEE Nagoya Section
●講演:
1.「Human Exposure Standards and Compliance Assessment – 5G and Beyond」
名古屋工業大学 平田 晃正氏
2.「Recent Issues in Human Dosimetry at Low Frequencies」
Aalto University (Finland) Ilkka Laakso氏
3.「Human Dosimetry and Compliance for Wireless Power Transfer Systems in Vehicle」
名古屋工業大学 三輪 圭史氏
●講演内容
三講演の内容 電磁界の生体への影響に関心がもたれています。世界保健機関が述べる電磁界防護の国際基準である国際非電離放射線防護委員会(ICNIRIP)、IEEE ICESは、それぞれ、2020年、2019年にそのガイドラインを改訂しました。また、両団体は2020年以降、低周波から中間周波のガイドラインの改訂を検討しています。講演1では、ミリ波を含む高周波数帯における電磁界安全性に関するレビューおよび今後の展望について概説します。講演2では、低周波電磁界の生体影響について解説いただいた後、現在の低周波ガイドラインにおける問題点、計算に基づくアプローチによる最新の知見、さらには今後の研究課題について説明いただきます。講演3では、中間周波帯における安全性評価例として電気自動車への無線給電を題材にし、最新の研究結果について紹介します。