第45回「生体機能の解明とその応用に関する研究会」
〇日時:2019年5月14日(火) 17:00~18:00
〇場所:名古屋工業大学 3号館2階 会議室

〇講演:
氏原 嘉洋先生
 名古屋工業大学 大学院工学研究科 電気・機械工学専攻 准教授
「心臓のポンプ機能を支える微細構造から探る心不全進行のメカニズと陸生脊椎動物の心臓の進化」

概要:心臓は、生涯にわたって休むことなく全身に血液を送り続け、我々の活動を支える血液ポンプである。心臓を構成する心筋細胞は、 律動的な収縮・弛緩に特化し、特殊な微細構造を保持している。重篤な心不全ではこれらの構造が崩壊していることから、心不全進行過程の微細構造の変化を経時的に解析することで、心不全の進行のメカニズムの解明を進めている。さらに、心臓そのものの理解を深めたいと考え、現生する陸生の脊椎動物の微細構造を比較から、我々の心臓がどのように進化し、形成されてきたのかについても検討を進めている。本発表では、その取り組みを紹介したい。