第50回 生体機能の解明とその応用に関する研究会

○日時: 2019年12月10日(水) 17:00〜18:00

○場所: 名古屋工業大学 3号館2階 機械会議室

(愛知県名古屋市昭和区御器所町,JR・地下鉄鶴舞駅徒歩10分)

〇共催: 名古屋工業大学先端医用物理・情報工学研究センター

〇講演者:西辻光希博士 (沖縄科学技術大学院大学 マリンゲノミックスユニット 研究員)

ゲノム科学で定義する新種モズク類の発見

〇要旨:

ゲノムgenomeとは遺伝子geneと全てomeを合わせた造語である。かつてヒトのゲノム解読には約10年・3000億円を要したが、次世代シーケンサーの登場により今では1日・10万円程度で可能である。現在、ゲノム解読された生物種は約8,500に及ぶ一方、植物ではない海藻のゲノム解読は9種に限られている。本発表では最新ゲノム科学とともに、我々が解読した3つ海藻ゲノム(モズク2種、海ぶどう)から明らかになった事例を紹介する。さらに我々が考える生物の「新種の定義」についてモズク類ゲノムを例にとりながら紹介したい。