当センターが共催いたします生体機能の解明とその応用に関する研究会が、名古屋工業大学にて開催されます。

○日時:2023年11月16日(木) 16:30-17:30
○場所:名古屋工業大学2号館3階0231(I2)室
○主催:生体機能の解明とその応用に関する研究会
○共催:名古屋工業大学先端医用物理・情報工学研究センター
○講演者:市川壮彦(金沢大学 ナノ生命科学研究所 特任助教)
○タイトル:原子間力顕微鏡を用いた生きた細胞のナノスケール表面構造体及び内部構造体観察方法の開発
○内容:生きた細胞内現象をタンパク質複合体レベル(数十~数百ナノメートル)のスケールで観察することは生命現象やその破綻に起因する疾患を理解する上で必要不可欠である。このようなスケールの構造を観察するためには、これまで電子顕微鏡や蛍光顕微鏡が用いられてきた。しかし、電子顕微鏡では生きた細胞を観察することはできず、蛍光顕微鏡ではナノスケール構造を観察するのに十分な分解能が得られないといった問題があった。原子間力顕微鏡(AFM)は生きた細胞を高い分解能で観察することが可能であるが、対象物が柔らかいといった理由によりこれまで高分解能で観察することが難しかった。本講演ではAFMを用いて生きた細胞の表面と内部構造を高分解能で観察する新しい技術について紹介する。