センター長挨拶
昨今、第4の科学的手法といわれる「データ科学」が脚光を浴びています。実験、理論、計算科学などの既存の科学的手法が消えるわけではなく、むしろ、これらを有機的に連携して実問題を解決していくことが間近になっています。
ヒトに対する問題は倫理的に実験できない、データが取得しにくい、症例数が少ないなどの制限があり、その場合には高度な計算科学によるアプローチが重要となります。一方、ヒトの生理現象などの測定では、モデル化のために実施された実験ではなく、有機的に連携することができれば、さらなる高度計算モデルにつながります。
当センターでは、ヒトに関する複合的新規研究分野の確立のみならず、中部地域における産業への貢献、社会実装、国際標準化活動など多岐の出口を見据えた活動を展開していく所存です。それを成し得るための融合研究、技術講演会など皆様のお知恵を拝借しながら活動を行っていきたいと思っておりますので、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
センター長 平田 晃正 (電気・機械工学専攻 教授)